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若者を中心に、うなぎの肝串を知らない人が増えてきているようなので
本メルマガにて説明します。
うなぎの肝串は文字通り、うなぎの内臓を串に刺したもに蒲焼のタレをつけながら
焼いたものです。
ここでいう肝は
肝臓だけではなく、腸なども含みます。
焼き鳥に使用するような串に、焼いた後や食べる前にバラバラにならないように、
何度も何度も串に刺しながら形を一定に保ちながらぐるぐる巻きにします。
使用するうなぎの大きさによりますが、だいたい一串に2~3匹分のうなぎの内臓
が使用され、焼いた後の重量は1本当たり30gぐらいが目安です。
いくら世界で水産物の需要が高まっているといっても、うなぎの内臓を食べると
いうのは外国で聞いたことがありません。
これは日本の伝統的食文化の良さではないでしょうか。
クジラでもそうですが、自然の恵みを余すことなくできる限り利用するものです。
おまけにうなぎの肝は栄養価が豊富で、身の栄養価を凝縮しています。
何より、お酒にあいます!(*^^)v
濃厚な味わいと、腸のチャキチャキした弾力が絶妙!
そんなうなぎの肝串が多くの日本人から忘れ去られようとしています。
なぜなら、その主な供給先である中国産が風評被害から売れなくなり、
国産は供給が足りなく非常に高いからです。
過去10年来、中国産の値段は輸入業者の販売価格はだいたい
1本20~25円でした。
5年程前に供給が激減したときは、55円までいきました。
しかし、今では需要の激減とともに価格は暴落して、1本2円。
20円ではありません2円です。
「タダでもいらない」という声さえ聞こえます。
コストが15円ぐらいだから、もちろん再生産のきかない値段。
2円では資材費も出ません。
中には売れないまま賞味期限が過ぎたため、10トン単位で廃棄した、
という話まで聞きます。
輸入冷凍品の賞味期限というのは、通常製造日から2年間あり、それを少々
過ぎたからと言って、衛生的に問題がでないのはもちろん、品質の劣化すら
ほとんどないものです。
なんともったいない!(*_*;
1本の肝串を作るのに非常に手間がかかるし、うなぎが2~3匹いないと
作れないものです。
国産に関していうと、活鰻として町のうなぎ蒲焼屋に行く分の肝はそこで
お吸い物にされるだけで終わり。
国内の蒲焼工場で生産されるうなぎから細々と生産されていますが、値段は1本
90~100円。
中国産ならスーパーで3本240円でも儲かりすぎるぐらい儲かりますが、
国産なら3本480円以上でなくては合いません。
そういうわけで、今年は、真夏であってもほとんどのスーパーにうなぎの
肝串が置かれなくなってしまいました。
日本人が食べないと、家畜のエサか廃棄処分です。
日本の伝統食である、うなぎの肝を栄養バランスの強化、資源の有効利用という
観点からも見直しませんかぁーー?(-_-)/~~~