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2024/04/27 (Sat) |

海老の本物とまがい品の見分け方

~ 海老の本物とまがい品の見分け方 ~

歴史的に最も裕福な国がたくさん食べるのがエビといわれています。
以前は日本が世界最大の消費国でしたが、今では完全にアメリカにその地位を
奪われています。

このエビ、品質的に最も厳しい日本でもまがい品が幅をきかせるようになりました。
今日本に流通しているエビの中で、おいしさをそのまま味わえるエビのほうが、
少数派となっています。

つまり「当たり前のエビ」が食べられなくなってきているのです。

まずエビフライ。
この元になるエビは、身の頭部分から尻尾までたくさんの切れ目を入れて、
たたいて、押し付けて、思い切り引き伸ばします。
元の長さの3倍ぐらいになります。
これに分厚く衣をつけたら、あ~ら不思議!

小さかったはずのエビが、一気に特大のエビフライになります。

次回、エビフライをかじってから、その断面を見てみて下さい。
エビがごぼうのように細くて、衣を食べているようなものであることが
多いはずです。
このエビを業界では「伸ばしエビ」といって、輸入量が急増しています。
逆に細かい加工を施していないそのままのエビの輸入は減っているのです。

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スーパーで売られている冷凍食品の多くは、タイや中国などで衣まで付けた
状態で輸入しています。
中にはエビフライ全体に占めるエビの割合は2割。つまり、衣が8割と
いうのまであります。
それでも衣さえおいしければ売れるそうです!
こういう製品はエビフライというより、エビ入りフライといったほうが
正しい表記ではないでしょうか!?

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次に、エビチリや混ぜ物に使われる、ボイルの小型エビ。
値段が安くなったこともあって、使われる用途や量が増えました。
業界では「ムキエビ」と呼んでいます。

これも保湿剤に漬けて、ふくらました製品が主流です。
メリットとして重量が増えること以外に、身に締まりが出て、
いわゆるプリプリ感が出ることがあります。

ホンモノのエビを知らない人は、ホンモノを「鮮度が悪い」、保湿剤漬けを
「鮮度良くおいしい」と判断したりします。
知らないというのは恐ろしいことです!

また、非常に鮮度が悪くなって、異臭が出たりするものも、保湿剤に念入りに
漬けるとあ~ら不思議!臭いが消えたりします。もちろんエビの味はしませんが。

ホンモノのムキエビは、それほどプリプリ感は強くないですが、歯にざっくり深く
ささる感触があります。繊細な繊維質のパサパサ感が残っています。

そして何よりエビの味が濃厚に残っています。
保湿剤に漬かったものは、最初の歯ざわりこそプリプリしていますが、
身の繊維組織の感触がなく、後味に薬臭さが残ります。

最近のようにあまりにも日常の中でまがい品が多くなると、今度は
たまにホンモノが出るとうれしくなります。それほど、まがい品に毒されて
きているといえるでしょう。

みなさんも今後気に留めてみたらいかがですか?

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2005/03/31 (Thu) | Trackback() | Comment(0) | 魚の目からウロコ雑学
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