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2017/12/13 (Wed) |

事故米の問題

「三笠フーズ」による事故米転売事件は、長年食品業界の不祥事を見てきた僕に
とっても、想定外のことでした。

そもそも、なぜ農薬の基準値がオーバーしたものやカビがはえた商品が流通するのか。

基本的に輸入時にこのような事故品は、輸出国に積み戻すか、焼却処分にされます。
つまり流通禁止。

食用以外の目的ならということで流通させたのだが、それであるなら、厳重に管理
されなくてはならないのは子供でもわかること。

さらに農水省に対して疑問なのが、事故米となったがために、
価値が10分の1ぐらいになったことによる損はどこで補てんされているのかという
こと。

通常であれば、積み戻し(返品)と引き換えに代金を回収してクレイム処理するもの。

今回の場合、買付価格より大幅に安く販売することになったのだから、輸出企業に
金銭的補てんをさせなくてはならないが、それをやっているとは考え難い。

「国民の税金」による補てんがなされてるとすれば、常識ではあり得ない許され
ないこと。

いずれにしても、事故米の流通を取り締まれるのは農水省しかなく、
それが5年間にわたる96回もの立ち入り検査で見抜けなかったというのは、
農水省に重大な責任がある。

立ち入り検査はあらかじめ期日を指定し、相手から提出された資料に目を通す
という形式だけのもの。

昔からそうであったことは業界の誰もが知っているが、昨年来の偽装問題が頻発
している中にあってもなお、それが維持されていたというのは、まさに
役人の税金ドロボーぶりを物語っている。

どんなにニセ資料を提出されても、販売先をしっかり追跡すれば簡単に判明する
ことである。

それにしても5年間に96回ということは1年に19回行われていたことになり、
異常に多い。
農水省の役人が三笠フーズから飲食接待を受けていたのも明らかになった。
検査と称して、何をしに行っていたのか。


食用に適さない事故米は、焼酎、菓子メーカーだけでなく、病院、養護施設、
保育園などの給食としても使用されていました。

三笠フーズの冬木社長は、
「10年前ごろから別会社を買い取ってから始めた」と語り、事故米を
扱うようになった経緯は「前所長から、”10数年やって方法を熟知している”
と言われ、儲かるならと思って始めた」という趣旨を語った。

事故米の相場は1キロ5~6円。三笠フーズは「あるだけ買いたい」とし、
相場を大きく上回る¥9~14で買っていた。
輸送費が1キロ¥30だから、米代はタダ同然。

この食用への転用は、三笠フーズだけではなく、それを含む大手3社すべてが
行っていたことも判明。

ありていに言うと、
業界ぐるみでどの会社もやっていたということ。
製紙業界のエコ偽装みたいなもの。

伝統的に、まじめにやっては生きられない業界であり、まじめな新規参入も
はばまれる世界であったということ。


それにしても僕が不思議に思うのが、日本でこのような事件が次々と明るみに
なっていながら、なお日本人を倫理的であると思い込んでいる人が多いということ。
それは多くの商品の国産信仰に如実に表れている。

他国の不祥事はいつまでも覚えているが、日本人の不祥事はすぐに忘れるらしい。

他国への批判は”目くそ鼻くそ”のレベルのものがあまりに多い。

自国のことをひいき目に見る気持ちもわからないでもないが、あまりに度が過ぎると、
足元の大きな不正やリスクを見逃す。

まずは、日本人、日本社会そのものを見直し、徹底した取り締まりと不正への
厳罰化を行わない限り、国民に負担とリスクを負わせ、”濡れ手に粟”の
ボロ儲けで高笑いしている業者を存続、後押しする結果となる。

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2008/09/20 (Sat) | Trackback(0) | Comment(0) | 食品の迷信
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