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2017/12/13 (Wed) |

 ~ サケと食のよもやま話  ~

~ サケと食のよもやま話 ~
 
  今年も秋サケのシーズンがやってきました。

サケは魚種別で日本人の一人当たりの消費量ナンバー1、支出金額でも、マグロ
についで2番目です。

1990年頃までは、ドレス(一匹から頭と内臓を除いたもの)の輸入コストで
1キロ\1500前後しており、\1000を切ることすら考えられないことでした。

それが、2000年頃からは\500前後が当たり前になりました。
スーパーでも以前は一切れ\100が特売の目玉商品でしたが、今では\100
以下で売られること珍しくなくなりました。

主な原因はチリやノルウエーでの養殖の成功による、供給増です。

特に、チリでは、アラスカから卵を持っていって、孵化、養殖し、大成功を収め、
現在でも養殖輸入サケの1番の供給国になっています。
だから、もともとチリにはいなかった品種でした。


お寿司屋さんでは、ほとんどチリのトラウトか、ノルウエーのアトランティック
サーモンを使っています。つまり、海外の養殖ものです。

日本でたくさん獲れる白サケは、脂ののりが悪いうえ、身があまり赤くないので
評価が低いのです。
また、天然ものは、品質にばらつきがあるのと、フレッシュのままだと、
寄生虫の心配があるので、養殖ものが好まれます。

天然ものの供給地は、国内では東北、北海道の白サケ。
海外では圧倒的にアラスカの紅サケです。


一度、アラスカで人工孵化場を見にいったことがあります。

人工孵化場で生まれ、放流されたサケは、数年後にまた、同じ孵化場に
戻ってきます。

僕が見に行ったときにも、川を埋め尽くすほどのサケが、先を争って
孵化場に突進していました。

孵化場には、コンクリートでできた池が作られており、サケは何も知らず
そこにたどりつきます。
到達した後は、機械に乗せられ、頭を落とされ、腹をさかれます(汗)

肉は食用に、卵や白子は人口孵化に利用されます。
そしてまた、稚魚を誕生させた後、放流し、同じ循環を繰り返すのです。

自分の運命も知らずに、必死に孵化場を目指すサケがなんともあわれでやるせない
気持ちになります。

でも、考えようによっては、数年間大海で自由に生き、結果として子孫を
残せるのだからよしとしなきゃ!?

普通の養殖魚は、一生イケス(海上に設けられたネット)の中ですから!

中には、途中で待ち受けている熊に食べられるのもいます。
サケは冬眠前の熊のかっこうの栄養源になります。

サケが川を埋め尽くし、熊がサケ漁をやっている。
アラスカでは、そんな大自然が身近にあります!!!

予断ですが、
そんな食物連鎖の最上位の熊が、民家の犬に吠えられ、
逃げ回って木に登っていましたぁ~
(旅行記ではないので、このへんでやめておきます・笑)


ところで、自然と人工のものは対立するように、いわれがちです。
しかしこのサケの再生産は、自然に人工をうまく取り入れたもので、
自然利用の傑作といえます。

近年、水産物は天然資源の減少と、世界的需要増により、値段が上昇しています。
その中にあって、サケが価格の優等生である原因は、養殖と人工孵化が成功
したことにあります。

資源は有限です。
人口は増え続けています。

もう養殖を蔑視する時代は終わりです。
さらなる養殖の成功に期待がかかります。

そして、世界一食品を無駄にしている日本人は、ぜひとも改めるべきです。
(この詳しい実態はいつかネタにします)
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2005/10/08 (Sat) | Trackback(0) | Comment(0) | 食品の迷信
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